箱根ガラスの森美術館

2020年07月12日

収蔵作品のご紹介:玉脚ゴブレット

収蔵作品のご紹介:玉脚ゴブレット
玉脚ゴブレット
(17世紀|ヴェネチア)

聖餐坏の器形から誕生したこの玉脚ゴブレットは、既に16世紀から登場しており、その形式は、ほとんど変っていない。中空の玉を脚台と坏身との間に付け、台はラッパ状に開いて、台の外縁部を内側に折り返して、薄い台の接地部を補強する作りとなっている。この種のゴブレットは、水・ジュース・ワイン・カクテル等、様々な飲料に使えるように作られており、グラス類の中では最も使用頻度の高い器種であった。

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体験工房のご予約

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2020年07月11日

収蔵作品のご紹介:人物形卓上ベル

収蔵作品のご紹介:人物形卓上ベル
人物形卓上ベル
(19世紀|ヴェネチア)

獅子文を刻印した16世紀の卓上ベルに倣って19世紀に制作された人面の熔着装飾のクリスタル卓上ベル。吊り手が4本、球状の紐が付く形式が一般的であるが、これには球状紐が欠落している。器形は優雅な婦人のドレス姿をイメージして作られている。

収蔵作品のご紹介:人物形卓上ベル

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収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒瓶)

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒瓶)
ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒瓶)
(16世紀末−17世紀初|ヴェネチア)

ダイヤモンド・ポイント彫りで、2個の紋章を彫り込んだアンポリーナ。紋章の1個は枢機卿の帽子の下に、もう1個は王冠の下に表現されていて、その上下には唐草模様が彫刻されている。装飾的な把手、葡萄酒を注ぐ特有の長い注口、ブルーの縁取りと首巻きを付けた開口部と胴部が砂時計のような器形をしている点に、この時代の特徴がある。ドイツの有名なクルッグ・コレクションの旧蔵品の1点であった。

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2020年07月10日

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
(16世紀末-17世紀初|ヴェネチア)

この作品は、ダイヤモンド・ポイント彫りの代表的な一例で、草花文様とヴェローナのヴァンジェリスティ家の家紋が彫刻されている。

大きなコンポートの皿部は、ほぼ水平に作られ、縁がわずかに反りあがっている。その中央には青色のガラスの鎖と、それに沿うように内側と外側に透明なガラスが、円環状に熔着装飾されている。この種のコンポートは、ダイヤモンド・ポイント彫りのほか、エナメル彩を施した作品も数多く残されている。


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2020年07月09日

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス
装飾脚矢絣文ワイングラス
(17世紀前半|ヴェネチア又はファソン・ド・ヴェニス)

無色透明の坏身に乳白色のガラス紐を縦縞状に熔着して、右回転への一方向だけでならしながら回転してゆくと、このような矢絣状(又は波状)のパターンができてくる。ドラゴンステムと呼ばれる装飾脚は、17世紀にヨーロッパで大流行となり、ヴェネチアン・グラスのイメージを作り上げた特色のあるステム (脚台)である。そのためにオランダやベルギー、ドイツ、フランス等に移住したイタリアのガラス工人たちは、各地でこうした龍脚坏を制作した。それらは総称して「ファソン・ド・ヴェニス」と呼ばれているが、本場のヴェネチアで作られたものと極めて強い類似性があり、ガラス素材の分析比較を行わないとその区別が付けられないほどである。この作品もファソン・ド・ヴェニスである可能性もある。

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス

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2020年07月08日

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック手付容器

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック手付容器
アイス・クラック手付容器
(16世紀末|ヴェネチア)

16世紀中頃にヴェネチアで開発されたアイス・クラック技法で作られた手付容器で、開口部を8角形に作り、胴部にトルコ・ブルーの珠玉を4箇所熔着している。銀器等で作られていたルネサンス時代の手付容器の器形を採用したもの。この作品には胴のくびれた部分と張りのある部分にヴェネチアン・グラス特有のリボン装の紐飾りが付けられている。この作品の類型品はムラノ島ガラス美術館をはじめ、ヨーロッパの工芸美術館のガラス部門に所蔵されている。

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2020年07月07日

石化八重(セキカヤエ)が開花

石化八重(セキカヤエ)が開花
石化八重(セキカヤエ)が開花しました。装飾花が幾重にも重なる八重咲き紫陽花で、十二単(ジュウニヒトエ)とも呼ばれます。

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2020年07月06日

紅山(ベニヤマ)が開花

紅山(ベニヤマ)が開花
紅山(ベニヤマ)が開花しました。中央の小花は青く、装飾花は赤紫に染まるヤマアジサイです。

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2020年07月05日

伊豆の華(イズノハナ)が開花

伊豆の華(イズノハナ)が開花
伊豆の華(イズノハナ)が開花しました。青紫の八重咲きが可愛らしいガクアジサイです。

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2020年07月04日

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック瓶

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック瓶
アイス・クラック瓶
(16〜17世紀初|ヴェネチア)

16世紀から17世紀初頭にかけて、ヴェネチアン・グラスの一技法として創出されたアイス・クラック技法は、作品を成形後、まだ熱く熔融状態にあるときに、冷水中に瞬間的に投入して、表面にマスク・メロンのような氷裂模様を入れる技法である。氷裂を入れた後に、火の中に入れて若干焼き戻して、亀裂の鋭角的な部分を滑らかに仕上げる。この技法は、レース・グラス技法とともにヴェネチアン・グラスの秘法の一つであった。アイス・クラック技法による作品には、瓶壷の他に鉢や杯  坏類など多種多様なものがあり、当時人気を博した技法の一つであったことがわかる。類似作品は、大英博物館やヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、コーニング・ガラス美術館など、各地の美術館に収蔵されている。

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック瓶

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2020年07月03日

収蔵作品のご紹介:レース・グラス大皿

収蔵作品のご紹介:レース・グラス大皿
レース・グラス大皿
(17世紀|ヴェネチア)

このレース・グラスの大皿は、レース・グラスの技法の中でも、最も難しい綱目模様を構成する技法(レティチェッロ)で作られている。ヴェネチアン・グラスの最高作品として全ヨーロッパの憧れの的となっていたレース・グラスの中でも最高傑作の一つである。網目模様を一糸乱れないように作るのは極めて難しい技で、またガラスの厚さや、本体を均一に作っておかないと、遠心成形する際に変形してしまう恐れがある。この作品のように円形で歪みのない状態に作るには、相当の熱練した技術を持った、最高級の職人の技によってはじめて可能であっただろう。大英博物館をはじめ、世界の主要工芸美術館に類似作品が所蔵されている。
収蔵作品のご紹介:レース・グラス大皿

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2020年07月02日

小田急箱根高速バス

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収蔵作品のご紹介:レース・グラス手付容器

収蔵作品のご紹介:レース・グラス手付容器
レース・グラス手付容器
(16〜17世紀|ヴェネチア)

1本の乳白色レース棒を成形するときに、右回しに巻き付けてこのようならせん模様を作ることができる。形が変形するために、器形を整えながら、整然としたらせん模様を作ることは難しい技術を要する。手付容器は、16〜17世紀に流行した器形で、把手も同時に作って両方の耳の中にいれて成形する。同形式の手付容器は、 ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館や大英博物館などの他、各地の工芸美術館に収蔵されている。

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2020年07月01日

収蔵作品のご紹介:レース・グラス樽形容器

収蔵作品のご紹介:レース・グラス樽形容器
レース・グラス樽形容器
(16世紀|ヴェネチア)

胴部中央が膨らんだ樽形の容器で、小さな気泡の入った無色透明の胴部は、下玉の段階でレース・グラス棒を4本横に巻いた後、モール型で成形されている。 レース・グラス棒を巻き付けた部分には金彩も施されている。また、胴部は木の樽に似せたのか、 浅い凹凸で縦に12分割されている。底部は台が熔着されていて、10分割されるとともに金彩が施されている。器の内側下部にアイス・クラック(氷裂模様)の入った中空の玉が付けられている点に特徴がある。ヴェネチアン・グラスには器の内部に玉を付けるという類例はあるが数は少なく、器とは別の色ガラスで作られている例もある。なお、この玉がどういう目的で付けられているかは不明である。形式と技法からヴェネチア製と推定されるが、チロル地方に移住したヴェネチア人のガラス工人によって作られたファソン・ド・ヴェニスである可能性もある。

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