箱根ガラスの森美術館

2011年12月22日

収蔵作品のご紹介 ガラスのプレセピオ「黄金を持った東方の三博士」

収蔵作品のご紹介 ガラスのプレセピオ「黄金を持った東方の三博士」

キリスト生誕シリーズのうち
『東方の三博士の一人』


20世紀・ヴェネチア
宙吹き、レース・グラス、アップリケ
高26.7cm

東方の三博士のうち、黄金を持って礼拝に来た博士。



キリスト生誕を表現した聖像シリーズは、19世紀後半から今世紀にかけて、ムラノ島の諸工房で作られ、いろいろな形式のものが残されている。この作品を含む生誕シリーズには、レース棒やミルフィオリ・グラス、金箔等の高度の伝統技術が使われており、熟練のマエストロが製作したものであることを示している。また、レース棒やミルフィオリの作り方、デザインに新しさが現れており、20世紀に入ってから作られたものであることは明白である。なお、この種の生誕シリーズの群像作品の中では、高度の卓抜した造形力を示している。


プレセピオの歴史

クリスマス企画展




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