箱根ガラスの森美術館

2012年06月12日

展示作品のご紹介:扇

扇


1760年 ヴェネチア
最大口径45cm

モチェニーゴ宮殿美術館 収蔵

ヴェネチアにおいて早くから流行に取り入れられた扇だが、当初は四角い小旗のような形をしており、面に紙や刺繍した布を張っていた。
折り畳み式の扇が普及したのは17世紀のことだが、象牙やべっ甲を用いたり、彫刻や貴石を柄に入れたりと次第に豪華さを増していき、そのような扇は奢侈禁令の対象となった。18世紀になると、折り畳み式の扇は女性なら必ず持つ装飾品となり、絵柄は芸術家によって描かれることも多かった。

扇絵


─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展


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