箱根ガラスの森美術館

2012年07月12日

展示作品のご紹介:レース・グラス窓用ガラス

レース・グラス窓用ガラス

レース・グラス窓用ガラス

1842−1845年 ヴェネチア
宙吹き、レース・グラス
ピエトロ・ビガリア作 径14.5-18cm


色鮮やかなレース・グラスで作られた窓用のガラス。
窓ガラスに使う板ガラスは古くから作られていた。もっとも古い技法のひとつが、この作品のように、吹きガラスで皿を作る要領で平らなガラスを作る、いわゆるクラウン・グラスと呼ばれる方法である。クラウン・グラスでは、大きな皿状のガラスを作ったのち、その一部を切り取って正方形あるいは長方形のガラス板を得るという方法もあるが、この作品のように小さな皿状のガラスを作り、そのまま窓枠に嵌め込んで使用する例も、中世以来ヨーロッパ各国で見られる。ビガリアは、それまでのヴェネチアの伝統的なシリンダー法(ブロード・グラス)によらないで、中世以来の古風な制作法による窓ガラスを制作した。同様の使用法によるヨーロッパ各国の窓ガラスが無色なのに対し、色彩豊かなレース・グラスを使用したところがビガリアの工夫である。




箱根ガラスの森美術館 2012年特別企画展
─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展



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