ビーズのネックレス
19-20世紀 ヴェネチア
ヴェネチア・コンテリエ産業会社(S.V.C)など
両面円錐型のランプワーク・ビーズに線状の装飾がされている。ガーナなどで王族や族長といった高位の人々のみ用いられたため、北ヨーロッパ商人達は「キング・ビーズ」と呼んだ。
キングビーズは、線状の装飾だけでなく、目玉のモチーフを用いたものや、主に黒と黄色のガラスをスパイラルに加工したものなどが製造されていた。アフリカの民間信仰の儀式に用いられる「エゴ」と呼ばれるビーズの首飾りが、トーゴで大量に見つかっている。

ヴェネチア・コンテリエ産業会社(S.V.C)証券
1933年 ヴェネチア
ヴェネチア・コンテリエ産業会社(S.V.C)
1893年から1992年まで、17のビーズ工房を統合した「ヴェネチア・コンテリエ産業会社(Societa Veneziana Per Industria Delle
Conterie)」は、極小のシード・ビーズから、ランプワークによるミルフィオリ、ロゼッタ、羽根模様のビーズを制作し、世界各国へ輸出していた。1925年には、3,187名(男性労働者560名、女性299名、女性糸通し針子1900名、女性仲介人335名)を抱える大企業となっていった。
箱根ガラスの森美術館 2012年特別企画展
─アドリア海の雫─ 煌めくヴェネチアン・ビーズ展
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