本日4月19日、「2013年特別企画展 ─モザイク美の世界─ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄木細工」のオープニングセレモニーが開催されました。
2013年特別企画展「モザイク美の世界」
ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄木細工会期:4月20日(土)から11月24日(日)
石やタイル、動物の角や牙、木などの材料を敷き詰めて作り出 されるモザイク技法が生み出されたのは、古代メソポタミア。 現在のシリアやヨルダンなどの地域にあたります。このモザイク技法の発祥の地は、またガラス発祥の地でもありました。宝石を敷き詰めるかのように、ガラス片を熔着した最初期のモザイク・グラスはメソポタミア地域から出土しており、紀元前15世紀頃のものと言われています。
この地で生み出されたモザイクの技術は東西に広がり、古代エジプトではファラオの副葬品に寄木技法が使われ、また古代ローマ時代には壁面装飾やモザイク・グラスに、そしてシルクロードを経て日本にまでその技術は受け継がれていったのです。
日本では、箱根にて様々な寄木文様と象嵌をちりばめた小箱や箪笥から、ライティング・ビューローや飾棚などの大型の作品まで多数制作され、欧州各国に輸出されていきました。 独自の発展を遂げた日本の箱根寄木細工と、古代ローマから水の都ヴェネチアに伝わり、華麗に花開いたモザイク・グラス。それぞれのモザイクが織り成す「美の競艶」が始まります。
posted by 箱根ガラスの森美術館 at 17:05
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