
ライティング・ビューロー
明治時代(箱根)
収蔵:金子皓彦
明治20〜30年頃に制作された寄木文様と象嵌で表装された書き物机。朝顔、鶴、鳳凰のほか、十二弁の菊花・桜・桔梗・蝶などの象嵌模様が随所に施されている。高さは181cmに達し、下段に内蔵した扇形の拡張テーブルを左右に引き出すと全幅は241cmにも及ぶ日本最大級の寄木細工の作品である。
明治時代に入って多くの外国人が箱根を訪れるようになると、外国人の嗜好に合ったトランプケースやシガレットケースなどの寄木細工が作られるようになった。また、横浜より外国商館員も訪れ、ライティング・ビューローや飾り棚、チェステーブルなどを注文し、欧米諸国に輸出した。
箱根ガラスの森美術館 2013年特別企画展
─時空を超えた東西の技─『モザイク美の世界』
ヴェネチアン・グラスと里帰りした箱根寄木細工
会期:4月20日(土)から11月24日(日)