少女と孔雀像香水瓶
1760年頃|イギリス|チェルシー窯
少女と孔雀像香水瓶は、大変に人気のあった作品らしく、多くのバリエーションが作られている。婦人の右手には、手鏡を持たされていたと考えられる。薔薇の木の傍らに座って鏡に見入る女性の後ろに華麗な孔雀が止まっている。栓には薔薇の花が使われているが、19世紀のバリエーションでは栓が球状になっていたり、香水瓶の部分が柱状になるなど、ディティールが異なっている。また同じチェルシー窯の作品でも、異なった色調に仕上げられているものもある。
魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─