グランズィオーリ・グラス装飾把手付瓶
(1885年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはフラテッリ・バロヴィエール)
透明なガラスの表面にトルコブルーのガラス粒を熔着しており、双耳部分には「モリーゼ」と呼ばれるひだ状の装飾が施されている。サルヴィアーティの工房は、過去のガラス作品の復刻に力を入れており、器の形状や文様を参考にしただけのものから、古代ローマ帝国時代のモザイク・グラスの精密な復元に至るまで、幅広いバリエーションの作品を制作した。
箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展