セダープレート
(19世紀|ヴェネチア)
過越祭(すぎこしのまつり)で使用する大皿。過越祭とは、モーゼ率いるイスラエル人がエジプトを脱出できた事を祝って毎年行うユダヤの三大祝節の一つである。「過越」とは、イスラエル人救出の為、神がエジプト人の長子と家畜の初子の命を奪っていった際、子羊の血を門や柱に塗ったイスラエル人の家を「過越」していった事に因む。苦菜(西洋わさび)、クルミとリンゴを混ぜたハロセット、子羊の前脚のロースト、固ゆで卵等六種類の食品が大皿に並べられる。「最後の晩餐」は、受難を前にしたキリストが弟子達とエルサレムで祝った過越祭の場面だと言われている。
箱根ガラスの森美術館 2018年クリスマス企画展
ヴェネチアン・グラスが語る聖書の世界
会期:2018年12月1日(土)から12月25日(火)まで