ピカソ・シャガールたちのヴェネチアン グラス彫刻展
11月24日の閉幕まで残りわずかとなりました。コスタンティーニ家秘蔵の貴重なガラス彫刻作品を是非ご覧ください。
1966年 ヴェネチア大洪水からの再起
エジディオ・コスタンティーニが1950年から開始した「フチーナ・デリ・アンジェリ(天使の窯)」のガラス彫刻制作プロジェクトは、ピカソやシャガールをはじめ、多くの芸術家たちの協力を得て、壮大なものへと成長していきました。しかし、1966年11月、ヴェネチアを未曾有の大洪水が襲い、それまでに制作された作品やスケッチのほとんどが失われてしまいました。
そのような失意の中、コスタンティーニとの作品制作を再び呼び掛けたのが、マックス・エルンストでした。彼は、チェスのように対局が終わっても人々の記憶に永遠に残るものを作ろうとコスタンティーニに呼びかけ、4メートル四方もある巨大なチェス盤とチェスの駒を制作し、そのタイトルの通り、災害に負けない不屈の思いを表しました。
L’Immortale(不滅) 1967年 デザイン:マックス・エルンスト 制作:エジディオ・コスタンティーニ
箱根ガラスの森美術館では、「L’Immortale(不滅)」の中のコスタンティーニ家所蔵の青いポーンを展示中です。
posted by 箱根ガラスの森美術館 at 10:02
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