箱根ガラスの森美術館

2021年01月31日

収蔵作品のご紹介:FAZZOLETTO(ハンカチ)

収蔵作品のご紹介:FAZZOLETTO(ハンカチ)
FAZZOLETTO(ハンカチ)
(1950年頃|ヴェネチア|パオロ・ヴェニーニ デザイン|フルヴィオ・ビアンコーニ作)

第2次世界大戦後、ヴェニーニのFazzoletto (ハンカチ)グラスとして名を馳せたガラス作品で、パオロ・ヴェニーニとフルヴィオ・ビアンコーニの合作したデザインと技法によるヴェニーニ社の代表的作品である。2種類のレース棒同士を熔着させ、それをポンテ竿で巻き取り、筒状のレース・グラスを作り円盤状に拡げ、下向きにすると、ハンカチの中央を持って吊り下げたようなひだの付いたレース・グラスの鉢が出来上がる。レース棒の種類を変えることによって異なったレース・デザインの作品を作ることができる。ヴェネチアン・グラスの伝統であるレース・グラスの現代的展開として一般に高く評価された。

収蔵作品のご紹介:FAZZOLETTO(ハンカチ)

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2021年01月30日

展示作品のご紹介:花鳥装飾脚ゴブレット

展示作品のご紹介:花鳥装飾脚ゴブレット
花鳥装飾脚ゴブレット
(1870年頃|ヴェネチア|サルヴィアーティ工房作)

サルヴィアーティ工房が1860年代末から70年代にかけて制作した鳥脚シリーズのゴブレットの1点。花縄の環の中に鳥が止まり、環の外側に華やかさを作り出すひれ飾りを施し、その下部には中空のバラスター・ステムを付けている。バラスターにも華やかさを添えるガラス熔着装飾をして、美しい装飾坏として仕上げている。

ヴェネチアン・グラスが映す栄光
─ペストを乗り越えた先に─

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サンドブラスト体験工房:季節限定モチーフ「雪の結晶」

サンドブラスト体験工房:季節限定モチーフ「雪の結晶」
砂を吹き付けてガラスに模様を彫る、箱根ガラスの森美術館サンドブラスト体験工房では、季節限定モチーフとして「雪の結晶」などをご用意いたしました。

体験料金:1300円(税込)より
制作時間:約30分から40分

事前ご予約優先です。ご予約は前日17時までにお申し込みください。
お電話予約 0460-86-3111
当日のご予約は承っておりません。席数に空きがある場合は工房にて先着順に整理券をお配りいたします。
毎時間の最大定員6名様まで。

「じゃらん遊び・体験予約」サイトからもご予約可能です。

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2021年01月29日

フュージング体験工房:期間限定モチーフ「雪の結晶」

フュージング体験工房:期間限定モチーフ「雪の結晶」

箱根ガラスの森美術館の体験工房「ヴェトロ」では、様々なガラスを組み合わせ、熱を加えて熔かし合わせるフュージングという技法を使い、アクセサリー作りを行っています。期間限定モチーフとして「雪の結晶」などをご用意いたしました。
期間限定モチーフ:2,100円(税込)より

事前ご予約優先です。ご予約は前日17時までにお申し込みください。
お電話予約 0460-86-3111
当日のご予約は承っておりません。席数に空きがある場合は工房にて先着順に整理券をお配りいたします。
毎時間の最大定員4名様まで。

「じゃらん遊び・体験予約」サイトからもご予約可能です。

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2021年01月28日

箱根降雪状況

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 13:43 | TrackBack(0) | インフォメーション

2021年01月27日

展示作品のご紹介:点彩コンポート

展示作品のご紹介:点彩コンポート
点彩コンポート
(16世紀初|ヴェネチア)

坏身の下部とラッパ状の台脚に縦稜線をつけた深い大型コンポートに作る形式は、初期ヴェネチアン・グラスの典型的なスタイルで、坏の開口部周辺に、白を中心にして青やピンクの点彩花文の縁取りを焼き付け、金彩で鱗文を施す方法は、この時代特有のものである。この作品は、初期ヴェネチアン・グラスの代表的名品の1点である。鱗文の金彩にはビザンチン文化の影響の痕跡が表れているが、点彩技法には、イスラム・グラスの影響が残されており、ヴェネチアン・グラスの二つの源流が、この作品の中でみごとに融合している姿を読みとることができる。

展示作品のご紹介:点彩コンポート

ヴェネチアン・グラスが映す栄光
─ペストを乗り越えた先に─


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2021年01月26日

収蔵作品のご紹介:テッセレ・アンブラ(琥珀を織る)

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テッセレ・アンブラ(琥珀を織る)
(1962年|ヴェネチア|エルコレ・バロヴィエール作)

平板状に引いた縞目のモザイク棒を適当な長さに切断して、市松状に並べて熔着させ、方形のモザイク板に作ったものを、ポンテ棒で巻き取り、全体を均一にならして成形したもの。モザイク状に並べたものを、隙間なく熔着するのは極めて難しい技術である。このモザイク・グラスが発表された時、世界のガラス界からは、ヴェネチアの新しい技法の展開として、注目された。この技法が、吹きガラスの世界に新しい1頁を拓いた意義は大きく、これ以降の現代の吹きガラス部門に、いろいろなかたちで影響を与えてきた。

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2021年01月25日

サンドブラスト体験工房:季節限定モチーフ“雪だるま”

サンドブラスト体験工房:季節限定モチーフ“雪だるま”
砂を吹き付けてガラスに模様を彫る、箱根ガラスの森美術館サンドブラスト体験工房では、季節限定モチーフとして、雪だるまなどをご用意いたしました。

体験料金:1300円(税込)より
制作時間:約30分から40分

事前ご予約優先です。ご予約は前日17時までにお申し込みください。
お電話予約 0460-86-3111
当日のご予約は承っておりません。席数に空きがある場合は工房にて先着順に整理券をお配りいたします。
毎時間の最大定員6名様まで。

「じゃらん遊び・体験予約」サイトからもご予約可能です。

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2021年01月24日

積雪状況


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2021年01月23日

カフェ・レストラン初春のメニュー

箱根ガラスの森美術館のカフェ・レストランでは、初春のメニューをご用意いたしました。

カフェ・レストラン初春のメニュー

カフェ・レストラン初春のメニュー

カフェ・レストラン初春のメニュー

カフェ・レストラン初春のメニュー


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2021年01月22日

収蔵作品のご紹介:ア・ステレ(星文)

収蔵作品のご紹介:ア・ステレ(星文)
ア・ステレ(星文)
(1942年|ヴェネチア|バロヴィエール&トーゾ社、デザイン:エルコレ・バロヴィエール)

エルコレ・バロヴィエールが、1940年代にシリーズとして発表した「ア・ステレ」の代表作。無色のクリスタル・グラスの大きな花器に、熔着装飾で星文を表現し、その背景に小さな凹面カットを一面に施し、レンズ効果で星文が見えるようになっている。新しいガラス造形への過渡的な時期の作例である。

収蔵作品のご紹介:ア・ステレ(星文)

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2021年01月21日

収蔵作品のご紹介:モザイク・グラス『雄鶏』

収蔵作品のご紹介:モザイク・グラス『雄鶏』
モザイク・グラス『雄鶏』
(20世紀初|ヴェネチア|ウルデリコ・モレッティ作)

古代ヘレニズム時代からローマ時代のモザイク・グラス類の複製に力を注いだ初代のヴィンチェンツォ・モレッティに続いて、二代目のルイジ・モレッティは、その事業を継承発展させたが、三代目ウルデリコ・モレッティは、新しい創作を打ち出した。とりわけ、彼のヒット作となったのは、モザイク・グラス「雄鶏」シリーズであった。彼がこの作品を作るようになった動機は、1923年に、ムラノ島がヴェネチア市に吸収合併された時に、ムラノ島の象徴であった雄鶏を、モザイク・グラスで制作し、バッジやペンダントに作って、すべてのムラノ島の人がそれを付けて、ムラノ島人の誇りを示す流行を生み出したことであった。このとき、ムラノ島の人たちは、ヴェネチアの象徴として、サン・マルコ広場のパラッツォ・ドゥカーレの前に立つ2本の円柱の上に設置されていた有翼獅子像を取り外して、海中に投棄して気勢をあげたといわれている。『雄鶏』はムラノ島の人たちの高い誇りの象徴として作られたのであった。

収蔵作品のご紹介:モザイク・グラス『雄鶏』

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2021年01月20日

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・レース双耳瓶

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・レース双耳瓶
ミルフィオリ・レース双耳瓶
(1915年頃|ヴェネチア|エルコレ・バロヴィエール作)

ムラノ島の名門バロヴィエール一族は500年の伝統を伝えるガラス職人一家で、エルコレ・バロヴィエールは、20世紀初めに活躍した生え抜きのガラス作家であった。ヴェネチアン・グラスの中で、最も難しいレース・グラスとミルフィオリ・グラスの技法を併用して制作した作品で、いわばバロヴィエール一族の名誉をかけて作ったような作品である。通常、ミルフィオリ・グラスとレース・グラスを合わせることは不可能であり、敢えてそれを行った点に、この作品の実験的な価値がある。

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・レース双耳瓶

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・レース双耳瓶

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2021年01月19日

収蔵作品のご紹介:風にそよぐグラス

風にそよぐグラス
風にそよぐグラス
(1895年|ヴェネチア|ジュゼッペ・バロヴィエール作)

淡いピンク色のガラスで極めて薄く吹き上げられた坏身は、折れてしまいそうな程細いステム(脚部)によって支えられている。しかし、そのステムは直線的ではなく、曲がりくねっているため、 わずかな風にもゆらゆらと揺れ動く。ジュゼッペ・パロヴィエールを中心に結成された「芸術家集団バロヴィエール」によって実験的に作られたグラスで、19世紀末、ヨーロッパで大流行したアール・ヌーヴォー様式が初めてヴェネチアン・グラスに取り入れられている。1895年に開催された第1回ヴェネチア・ビエンナーレに出品され、ガラス工芸の常識を破る驚異の技術を駆使した奇蹟のグラスとして世界中から大きな注目を集めた。



風にそよぐグラス

風にそよぐグラス

風にそよぐグラス


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2021年01月18日

収蔵作品のご紹介:わらび形脚コンポート

収蔵作品のご紹介:わらび形脚コンポート
わらび形脚コンポート
(19世紀|ヴェネチア)

坏身部は青みをおびた乳白色ガラスを使い、その口縁部は広く、下方へと広がっている。縦モールの入った2本のガラスをねじった脚部にはピンク色のガラスに金彩を施し、その中央部には花の装飾が熔着されている。脚部から左右に伸びる先端は、わらびのような草花をモチーフにした装飾が付けられ、春の訪れを感じさせる優しい色合いのコンポートに仕上がっている。

収蔵作品のご紹介:わらび形脚コンポート

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2021年01月17日

スノードロップ

スノードロップ
スノードロップの蕾が膨らんできました。

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2021年01月16日

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ
ミルフィオリ・グラス・ランプ
(1910年頃|ヴェネチア|フラテッリ・トーゾ工房)

様々なミルフィオリ・グラスを使い作られたランプで、ランプシェード、台がガラスでできている。台とランプシェードは、金具でつなげられ、その金具に電球のソケットがつけられている。モザイク・グラスは古代から使われていた技法であるが、古代は型の中にモザイク・グラス片を敷き詰め、加熱して制作していたのに対し、近代はモザイク・グラス片を一枚の板状に熔着した後、少量のガラス種に巻きとって、成形する。この作品は後者の製法で作られており、透明ガラスとミルフィオリ・グラスの二層になっている。

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ

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2021年01月15日

収蔵作品のご紹介:白鳥装飾花形花器

収蔵作品のご紹介:白鳥装飾花形花器
白鳥装飾花形花器
(19世紀|ヴェネチア)

水が細く流れ出るように伸びる坏身の造形美と、青みをおびた半透明乳白色で作られた白鳥の透明感が調和した美しい花器に仕上げられている。この半透明乳白色は、オパールのような光を放つガラスという意味でオパールセント・グラスと呼ばれ、乳白色より透明度が高く、角度によって微妙に色が変化する。

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2021年01月14日

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス皿

収蔵作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス皿
ミルフィオリ・グラス皿
(1880年|ヴェネチア)

このモザイク・グラス皿は、南イタリア、カノッサの紀元前3世紀の墓より、カット・グラス皿や美しい双身坏ゴールド・サンドウィッチ・グラスなどとともに出土した名品の1点を、模作したものである。菊花文のモザイク・グラスの素地の所々に、金箔サンドウィッチの断片を配置して熔融しており、箔が原型をとどめていることから、鋭角的な方形状をなしている。

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2021年01月13日

ストリートビューミュージアム

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