TORO(雄牛)
(1954年|ヴェネチア|フチーナ・デリ・アンジェリ)
制作:エジディオ・コスタンティーニ デザイン:パブロ・ピカソ
※パブロ・ピカソの作品を基に、エジディオ・コスタンティーニが制作した作品
スペイン出身のパブロ・ピカソは、牛や闘牛をテーマとした作品を以前から制作していたが、1954年にエジディオ・コスタンティーニと出会い、ガラス彫刻の制作に参加した。ガラスの雄牛は、宙吹き技法で背の盛り上がりや、全体のボリュームを表現しながらも、ガラス特有の軽やかさを生かした作品となった。また、雄牛の角の下には、不思議な表情をした顔のような表現もされている。ピカソは、心の動きや精神が現れる「顔」を表現した様々な作品を多数制作している。