TRAMONTO 夕焼け
(1981年│リヴィオ・セグーゾ)
「TRAMONTO」はイタリア語で夕焼けを意味し、この作品には、透明なガラス塊に赤色と青色のガラスを用いて、アドリア海に沈む美しい夕陽が表現されている。
20歳という若さで、ヴェネチアン・グラスのマエストロになったセグーゾは、ガラスの素材そのものの研究を重ねていくなかで、彫刻家ジャン・アルプやコンスタンティン・ブランクーシなどの影響を受け、ガラス彫刻の制作を始めた。この作品のような具象的で色彩感の豊かな作品から始まり、後にガラスの透明感を生かした抽象的な造形表現と異素材との調和を目指した作品が制作されるようになった。
〜響き合う東西の美〜 ガラス・アートの世界