ダイヤモンド・ポイント彫りレース坏
16世紀|ヴェネチア
坏身にヴェネチアン・カットワーク・レースの模様が線刻された脚部の高いコンポート。脚部には型吹きされた獅子面の中空ステムが付けられ、台部にも線刻が施されている。16世紀初頭に、ヴェネチアから始まったダイヤモンド・ポイント彫りは、もともとヴェネチアの名高いレースの美しいデザインをガラスに移し入れようとして創案されたもので、ダイヤモンドの尖端を使って透明なガラスの表面に細かい線を彫刻する方法である。これは、その初期の代表的な作品である。
「‐華麗なるヴェネチアン・グラス‐ 祝宴の器展」 展覧会図録
B6版 96項 1600円(税込)
【美術館・企画展の最新記事】