箱根ガラスの森美術館

2020年07月09日

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス
装飾脚矢絣文ワイングラス
(17世紀前半|ヴェネチア又はファソン・ド・ヴェニス)

無色透明の坏身に乳白色のガラス紐を縦縞状に熔着して、右回転への一方向だけでならしながら回転してゆくと、このような矢絣状(又は波状)のパターンができてくる。ドラゴンステムと呼ばれる装飾脚は、17世紀にヨーロッパで大流行となり、ヴェネチアン・グラスのイメージを作り上げた特色のあるステム (脚台)である。そのためにオランダやベルギー、ドイツ、フランス等に移住したイタリアのガラス工人たちは、各地でこうした龍脚坏を制作した。それらは総称して「ファソン・ド・ヴェニス」と呼ばれているが、本場のヴェネチアで作られたものと極めて強い類似性があり、ガラス素材の分析比較を行わないとその区別が付けられないほどである。この作品もファソン・ド・ヴェニスである可能性もある。

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