箱根ガラスの森美術館

2021年01月26日

収蔵作品のご紹介:テッセレ・アンブラ(琥珀を織る)

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テッセレ・アンブラ(琥珀を織る)
(1962年|ヴェネチア|エルコレ・バロヴィエール作)

平板状に引いた縞目のモザイク棒を適当な長さに切断して、市松状に並べて熔着させ、方形のモザイク板に作ったものを、ポンテ棒で巻き取り、全体を均一にならして成形したもの。モザイク状に並べたものを、隙間なく熔着するのは極めて難しい技術である。このモザイク・グラスが発表された時、世界のガラス界からは、ヴェネチアの新しい技法の展開として、注目された。この技法が、吹きガラスの世界に新しい1頁を拓いた意義は大きく、これ以降の現代の吹きガラス部門に、いろいろなかたちで影響を与えてきた。

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posted by 箱根ガラスの森美術館 at 17:37 | TrackBack(0) | 美術館収蔵作品のご紹介
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