モスク・ランプ形花器
(1869年|ヴェネチア|サルヴィアーティ工房)
サルヴィアーティ工房によって複製されたモスク・ランプ形の花器。モスク・ランプとは、主にイスラム教のモスクを飾ったエナメル彩装飾ランプの通称で、広い口の壺に把手がついた吊りランプである。10世紀に登場した小型の吊りランプは、14世紀になると次第に大型化していき、この頃から、聖典コーランの一節や唐草文様等を全面に装飾したモスク・ランプが競うように寄進されるようになった。
2022年仮面祭企画展:ヴェネチアン・グラスが誘うグランドツアー 〜遥かな時代のヴェネチア旅へ〜
【美術館・企画展の最新記事】