─アドリア海の雫─
煌めくヴェネチアン・ビーズ展
高い芸術性のヴェネチアン・ビーズを用いたロザリオ・バッグ・アクセサリー・コスチュームなど100余点を展示いたします。
会期:2012年4月20日(金)から11月25日(日)
ヴェネチアはルネッサンス期に地中海貿易を独占し、栄華を誇ったことからアドリア海の女王と呼ばれました。そのヴェネチアのガラスの島ムラーノから秘法の技術を駆使して生み出される繊細優美なガラス工芸はヨーロッパの王侯貴族を魅了しました。その中でも、ムラーノ島で制作されたヴェネチアン・ビーズはその神技とも思える美しさのために、地位や富の象徴であると同時に信仰の対象にもなりました。また、ファッション界でも、ガラス職人の高度な伝統技術が駆使され、デザイン、色彩、など自在に表現されたその美しさは、世界の女性たちの憧憬の的となりました。
本展覧会では隆盛であった18〜20世紀初頭を中心に、世界の人々を魅了し、現代に受け継がれている高い芸術性のヴェネチアン・ビーズを用いたロザリオ・バッグ・アクセサリー・コスチュームなどを、ムラーノ・ガラス美術館やモチェニーゴ宮殿美術館などに秘蔵されている作品を中心に100余点を一堂に展観。「文化」「技術」「歴史」の3部構成でヨーロッパ文化の深淵を探ろうとするものです。

フィオーレ・ビーズのロザリオ

ビーズの装身具

モザイク・グラスの大型ビーズ
http://ciao3.com/museum/kikaku/2012_beads/
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