箱根ガラスの森美術館

2013年03月26日

収蔵作品のご紹介:アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗

アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗

アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗
1668年 ヴェネチア
型モール吹き、宙吹き、熔着装飾

カルセドーニオの表面につけられた、金粉のように輝く班文は,17世紀になって初めてヴェネチアで発明されたアヴァンチュリン・グラスです。大理石模様のガラス器を作りだすことに成功したムラノ島のガラス工人は、ついに砂金さえもガラスで模造できるようになりました。なおこの作品の底部には1668年の年記が付けられており、この作品が17世紀に製作されたアヴァンチュリン・グラスの貴重な作例であることがわかります。

アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗

■マーブル・グラス(Mable glass)
15世紀後半にヴェネチアで制作された、大理石や玉髄、瑪瑙などの貴石を模したガラス。異なる色のガラスを熔かし合わせて、練り上げることによって生み出される。光がガラスを透過すると、夕日のような赤色に変化することから、「カルセドーニオ」(紅玉髄)と呼ばれる。

■アヴェンチュリン(Avventurine)
ガラス中に酸化第一鉄、酸化第一銅、酸化クロムなどの酸化金属を過剰に混入して、表面に黄金色に輝く微粒子を生み出す技法。混入する酸化金属の種類によって表面の色彩も変化する。19世紀後半、フランチェスコ・フェッロが酸化銅を混入して制作したマーブル・グラスの表面にその模様が見られ、偶然が生み出す効果と砂金石のような模様から、アヴェンチュリンと呼ばれた。


posted by 箱根ガラスの森美術館 at 18:16 | TrackBack(0) | 美術館収蔵作品のご紹介
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