箱根ガラスの森美術館

2023年06月09日

千の花咲くヴェネチアン・グラス

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所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)
所蔵作品の中から「花」をモチーフにした繊細優美なヴェネチアン・グラスを展示します。

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2023年05月15日

展示作品のご紹介:獅子形水差

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獅子形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア)

ヴェネチアのシンボルで、福音書記者 聖マルコを表す獅子を象った珍しい形の水差です。注ぎ口だった尾の部分と金属でできていただろう台座が欠失していますが、ヴェネチアの獅子らしい威風堂々とした姿をしています。同じ形で、レース・グラスで作られたものが、イギリスのジェームス・ロスチャイルドコレクションに収蔵されています。

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2023年05月09日

展示作品のご紹介:わらび形脚コンポート

展示作品のご紹介:わらび形脚コンポート
わらび形脚コンポート
(19世紀|ヴェネチア)
坏身部は青みをおびた乳白色ガラスを使い、その口縁部は広く、下方へと広がっている。縦モールの入った2本のガラスをねじった脚部にはピンク色のガラスに金彩を施し、その中央部には花の装飾が熔着されている。脚部から左右に伸びる先端は、わらびのような草花をモチーフにした装飾が付けられ、春の訪れを感じさせる優しい色合いのコンポートに仕上がっている。

所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)

展示作品のご紹介:わらび形脚コンポート

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2023年04月30日

小中学生対象 作品鑑賞ガイド

5月7日(日)までのゴールデンウィーク期間中(受付時間:10:00〜16:30まで)、所蔵作品展の内容を、クイズに挑戦しながら楽しく学べるように、小中学生対象の「作品鑑賞ガイド」をヴェネチアン・グラス美術館の入口にて配布します。クイズに挑戦したお子様に、参加賞をご用意しています。

小中学生対象 作品鑑賞ガイド

小中学生対象 作品鑑賞ガイド



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展示作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート

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ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
(16世紀末-17世紀初|ヴェネチア)

この作品は、ダイヤモンド・ポイント彫りの代表的な一例で、草花文様とヴェローナのヴァンジェリスティ家の家紋が彫刻されている。
大きなコンポートの皿部は、ほぼ水平に作られ、縁がわずかに反りあがっている。その中央には青色のガラスの鎖と、それに沿うように内側と外側に透明なガラスが、円環状に熔着装飾されている。この種のコンポートは、ダイヤモンド・ポイント彫りのほか、エナメル彩を施した作品も数多く残されている。

所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)

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2023年04月28日

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス花器

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス花器
ミルフィオリ・グラス花器
(1890-1910年頃|ヴェネチア)
イタリア語で「千の花」のガラスを意味する「ミルフィオリ」・グラスは、16世紀後半から17世紀にかけて開発されたモザイク・ガラスの一種です。
断面が花模様のガラス棒を輪切りにして型の中に並べ、そのまま熔かして焼き付ける事で、まるで器に花を散らしたかのような文様を作り出していきます。

所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)

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2023年04月26日

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス皿

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス皿
ミルフィオリ・グラス皿
(1880年|ヴェネチア)

このモザイク・グラス皿は、南イタリア、カノッサの紀元前3世紀の墓より、カット・グラス皿や美しい双身坏ゴールド・サンドウィッチ・グラスなどとともに出土した名品の1点を、模作したものである。菊花文のモザイク・グラスの素地の所々に、金箔サンドウィッチの断片を配置して熔融しており、箔が原型をとどめていることから、鋭角的な方形状をなしている。


所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)

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2023年04月23日

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ
ミルフィオリ・グラス・ランプ
(1910年頃|ヴェネチア|フラテッリ・トーゾ工房)

様々なミルフィオリ・グラスを使い作られたランプで、ランプシェード、台がガラスでできている。台とランプシェードは、金具でつなげられ、その金具に電球のソケットがつけられている。モザイク・グラスは古代から使われていた技法であるが、古代は型の中にモザイク・グラス片を敷き詰め、加熱して制作していたのに対し、近代はモザイク・グラス片を一枚の板状に熔着した後、少量のガラス種に巻きとって、成形する。この作品は後者の製法で作られており、透明ガラスとミルフィオリ・グラスの二層になっている。

所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)

展示作品のご紹介:ミルフィオリ・グラス・ランプ

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2023年04月15日

〜響き合う東西の美〜 ガラス・アートの世界

【4月16日閉幕】
〜響き合う東西の美〜 ガラス・アートの世界
自然表現をテーマに、ガラスという共通の素材で異なるアプローチを試みる3人の現代作家の作品。

明日、4月16日で最終日となります。

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所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス

所蔵作品展:千の花咲くヴェネチアン・グラス〜きらめく初夏の庭園〜
会期:2023年4月22日(土)〜7月9日(日)

イタリア語で千の花を意味する「ミルフィオリ・グラス」
本展覧会では、特にその技法に注目して、歴史やガラスに千の花を咲かせる制作工程にも詳しく触れながら、作品の魅力を紐解きます。

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2023年03月08日

〜響き合う東西の美〜 ガラス・アートの世界

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2023年02月24日

展示作品のご紹介:レース・グラス角形酒器

展示作品のご紹介:レース・グラス角形酒器
レース・グラス角形酒器
(17世紀|ヴェネチアもしくはファソン・ド・ヴェニス)

2種類のレース棒を使って作った角形のレース・グラス酒器で、口に金具の栓が付けられ、背に2箇所の紐通しが、ガラス紐を熔着して作りつけられている。この角形レース・グラス酒器は、17世紀に流行した作品と思われ、ヨーロッパ各地の美術館に所蔵されている。ドイツのプロイセン国立博物館の他、数例がある。ワインを容れる携帯用のボトルで、野外の宴会用の什器である。


春季所蔵作品展:「春を呼ぶヴェネチアン・グラス」〜カーニバルと春めく祝祭〜


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2023年02月19日

展示作品のご紹介:風にそよぐグラス

展示作品のご紹介:風にそよぐグラス
風にそよぐグラス
(1895年|ヴェネチア|ジュゼッペ・バロヴィエール作)

淡いピンク色のガラスで極めて薄く吹き上げられた坏身は、折れてしまいそうな程細いステム(脚部)によって支えられている。しかし、そのステムは直線的ではなく、曲がりくねっているため、 わずかな風にもゆらゆらと揺れ動く。ジュゼッペ・パロヴィエールを中心に結成された「芸術家集団バロヴィエール」によって実験的に作られたグラスで、19世紀末、ヨーロッパで大流行したアール・ヌーヴォー様式が初めてヴェネチアン・グラスに取り入れられている。1895年に開催された第1回ヴェネチア・ビエンナーレに出品され、ガラス工芸の常識を破る驚異の技術を駆使した奇蹟のグラスとして世界中から大きな注目を集めた。

箱根ガラスの森美術館 企画展
〜響き合う東西の美〜 ガラス・アートの世界
会期:2022年9月28日(水)から2023年4月16日(日)まで


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2023年02月18日

展示作品のご紹介:点彩扁瓶

展示作品のご紹介:点彩扁瓶
点彩扁瓶
(16世紀|ヴェネチア)

ラッティモと呼ばれる乳白色ガラスの代表的作品。16世紀特有のエナメル点彩と金彩が施された扁瓶で、同形式の透明ガラス作品も作られていた。扁瓶や扁壷はもともと聖地の聖水を汲んでくる巡礼瓶にその形式の源流があった。この扁瓶もイスラム・グラスの長頚扁壷の面影をとどめており、同様に点彩、外周のひれ飾りにもイスラムの影響の痕がみられる。この作品は、そういった面からも、ヴェネチアの16世紀を代表する作品の一つである。なお、乳白色ガラスは、中国の白磁への憧憬から、この頃より盛んにガラス製の模造磁器として作り出された。

展示作品のご紹介:点彩扁瓶
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2023年01月31日

写真展「坪谷 隆が写すカーニバルの世界」

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写真展「坪谷 隆が写すカーニバルの世界」
会期:2023年1月21日(土)〜3月31日(金)

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2023年01月26日

展示作品のご紹介:コメディア・デラルテ

展示作品のご紹介:コメディア・デラルテ
コメディア・デラルテ
(20世紀│ヴェネチア)

ヴェネチア伝統の仮面喜劇「コメディア・デラルテ」は、16世紀に成立した仮面を用いた即興劇で、カーニバルの時期になると、道端や広場で上演されてきました。劇中で使用する仮面は、それぞれ特徴があり、役者がどの役柄を演じているのか明確に決まっています。仮面をつけた役者は、様々な階級や職業の人々が巻き起こす喜劇をアクロバティックな演技とともに繰り広げました。18世紀に入り、劇作家カルロ・ゴルドーニが登場すると、その人気はさらに高まり、「コメディア・デラルテ」の登場人物の出で立ちは、ヴェネチア・カーニバルの仮装にも取り入れられました。
ひょうきんな顔をしたアルレッキーノは、金太郎飴のように模様の入ったガラス棒を切断し、そのパーツを貼り合わせることで、アルレッキーノの特徴である、つぎはぎだらけの衣装を表現しています。また、コロンビーナをはじめとする4人の人形たちはどれも表情豊かで、吹きガラスと熔着装飾技法が用いられ、躍動感があふれる様子が見事に表現されています。


春季所蔵作品展:「春を呼ぶヴェネチアン・グラス」〜カーニバルと春めく祝祭〜
会期:2023年1月21日(土)〜4月16日(日)


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2023年01月22日

展示作品のご紹介:トリック・グラス

展示作品のご紹介:トリック・グラス

トリック・グラス
(19世紀|ヴェネチア)

トリック・グラス、別名ジョーク・グラスとも呼ばれるこの作品は、宴席などで来賓を楽しませる余興の一環として使われたと考えられている。トリック・グラスには様々な種類があるが、このトリック・グラスは、器の中にガラスの管が取り付けられており、この管が隠れる量の液体を注ぐと、管の中の空気が水圧で押し出され、管からつながっている脚の部分の穴を通って、器の外に液体が流れ出てしまう仕組みになっている。

春季所蔵作品展:「春を呼ぶヴェネチアン・グラス」〜カーニバルと春めく祝祭〜

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2023年01月21日

春季所蔵作品展

春季所蔵作品展:「春を呼ぶヴェネチアン・グラス」〜カーニバルと春めく祝祭〜
会期:2023年1月21日(土)〜4月16日(日)
春の訪れを感じさせる華やかな装飾のヴェネチアン・グラスをご紹介致します。

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2023年01月06日

展示作品のご紹介:人物行列文壺

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2023年01月05日

展示作品のご紹介:メディチ家紋章文コンポート

展示作品のご紹介:メディチ家紋章文コンポート
メディチ家紋章文コンポート
(16世紀初|ヴェネチア)

エナメル彩で紋章と、縁取りの点彩文様を装飾したコンポートである。モール型を使って、縦稜線を吹き出し、右方向に回転しながら吹いたガラスを整えてゆくと、矢車状に稜線が出来上がる。これにラッパ状の高脚を付け、開口部を皿状に広げて完成させる。紋章はローマ教皇の三層宝冠を上部に配していることから、メディチ家出身の教皇レオ10世又はクレメンス7世のものと推定されている。これと同似の作品が数点現存していることから推測すると、教皇就任を記念して制作され、特定の人に配布された記念の高坏であったと考えられる。なお、このコンポートは高脚部分が欠失している。

展示作品のご紹介:メディチ家紋章文コンポート

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