箱根ガラスの森美術館

2017年10月19日

展示作品のご紹介:長頸瓶

展示作品のご紹介:長頸瓶

長頸瓶
(1世紀|出土地:ザラ墳墓)

細長い頸を持つ香油瓶。加熱して板状にした色ガラス棒を吹き竿の先に巻き取って、息を吹き込んで成形したと考えられる。吹きガラス技法による制作時間は、従来に比べて200倍も早く、形や大きさも自在に制作出来た為、ガラス器は爆発的に普及した。紀元前1世紀前後に、ローマの町の4分の1が香料店だと風刺されるほど香油が大流行したことから、ガラス製の香油瓶も大量に制作された。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年10月16日

展示作品のご紹介:双耳付坏

展示作品のご紹介:双耳付坏
双耳付坏
(1世紀|推定イタリア北東部)

ギリシャ陶器の「カンタロス」(高脚付坏)の形をしたローマン・グラス坏。双耳部分は捻じりの加わったガラス紐を熔着している。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年10月11日

展示作品のご紹介:マーブル・グラス・デカンター

展示作品のご紹介:マーブル・グラス・デカンター
マーブル・グラス・デカンター
(16〜17世紀|ヴェネチア)

展示作品のご紹介:マーブル・グラス・デカンター

この作品は、マーブル(大理石)の模様をモチーフに作られました。様々な色が調和し、まるで本物の大理石のようです。また、この作品は、光を透かすと夕日のような美しい赤色に変化するため、カルセドーニオ(紅玉髄)とも呼ばれます。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─

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2017年10月09日

展示作品のご紹介:ゴールド・サンドウィッチ・グラス

展示作品のご紹介:ゴールド・サンドウィッチ・グラス

ゴールド・サンドウィッチ・グラス
(4世紀前半|出土地:アクイレイア)

「ゴールド・サンドウィッチ・グラス」とは、2層の透明なガラスに金箔図像を挟み込んだもので、紀元前3世紀頃のイタリアで出現した。紀元後3世紀半ばから4世紀末にかけてのローマのカタコンベでは、墓壁を塞ぐ漆喰部分に象嵌されていた例もある。図像には、当時の文化や社会、宗教を反映した家族の肖像や剣闘士、ギリシアの神々やキリスト教といった世俗的、宗教的なモチーフが表現された。この作品は、「岩打つ者」の典型的な構図で、画面左半分に若者姿で杖を持つモーゼが、右半分には入道雲のような曲線で岩山が描かれている。荒野で渇きを訴えたイスラエルの民のため、神の言葉に従ったモーゼが杖で岩を打って水を出した、旧約聖書に登場する奇跡の場面である。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─

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2017年10月07日

2018年特別企画展「華麗なるバロヴィエール一族」

2018年特別企画展「華麗なるバロヴィエール一族」
2018年特別企画展「華麗なるバロヴィエール一族」
会期:2018年4/28〜11/25まで(予定)
奇跡のガラス「風にそよぐグラス」シリーズを一挙展示。名工ジュゼッペ・バロヴィエールを輩出したガラス工房バロヴィエール一族が生み出した技術と栄光を紹介する展覧会を開催いたします。


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2017年10月04日

展示作品のご紹介:モザイク・グラス蓋付容器

展示作品のご紹介:モザイク・グラス蓋付容器
モザイク・グラス蓋付容器
(1世紀前半|出土地:アクイレイア)
ピクシス(pyxis)と呼ばれる蓋付容器。「ゴールドバンド」と呼ばれる金箔の帯が組み込まれ、青や緑、赤紫色のガラス片の織り成すマーブル模様が特徴的である。多色のガラス棒を熔着して、型成形後、研磨して制作されたと考えられる。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─

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2017年10月03日

展示作品のご紹介:モザイク・グラス坏

展示作品のご紹介:モザイク・グラス坏
モザイク・グラス坏
(紀元前1世紀末〜紀元後1世紀初|出土地:カナルビアンコ墳墓)

色鮮やかな青、黄、緑、白色のガラス棒と、螺旋状に捻じられたガラス棒を熔着して制作されたモザイク・グラス坏。その模様が紐状の織物のように見えるため、「リボン・グラス」とも呼ばれる。この作品からは、2000年以上昔の作品とは思えない程の完成度の高さが見てとれる。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─

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2017年09月30日

展示作品のご紹介:猪形瓶・鰐形瓶

展示作品のご紹介:猪形瓶・鰐形瓶
展示作品のご紹介:猪形瓶・鰐形瓶
(2〜3世紀|出土地:アクイレイア)

古代以来のガラス生産地である北東イタリアのアクイレイアで出土した動物の形をしたガラス瓶。吹きガラスが発明され、中が透けてみえる器が土器や陶器より安価になったことから、ガラス製品は古代ローマ帝国時代に広く普及した。当初はガラス製や土製の吹き竿を使用していた。しかし、このような吹き竿では大きな製品が作れなかったため、現在のような鉄製に移行したと思われる。そのことにより用途や目的によって様々な器形が作られ、装飾も工夫されていく。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─

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開催中 ヴェネチアン・グラス二千年の旅展


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2017年09月21日

展示作品のご紹介:タコ

展示作品のご紹介:タコ
タコ
1930〜1931年頃|ヴェネチア
デザイン:推定カルロ・スカルパ/M.V.M.カッペリン工房

乳白ガラスの上から透明な緑色ガラスを被せて制作されたタコのオブジェ。モザイク・ガラス片で目玉を表現している。表面はラスター彩が施され、その効果で光の反射によって虹色に輝く。


「ラスター彩」
ガラス工芸に使われるラスター彩には、二通りの技法がある。一つはラスター液を噴霧状に熱いガラスの表面に吹き付け、蒸着する方法(イリデセンス)。もう一つは透明金属釉としてのラスター液で、透明なごく薄い水彩状の絵付けを施す技法である。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年09月20日

展示作品のご紹介:モザイク・グラス坏

展示作品のご紹介:モザイク・グラス坏
モザイク・グラス坏
(1世紀|出土地:ザラ墳墓)
ダルマチア地方:現在のクロアチア共和国におけるザラ(ザダル)、ニン、アッセリアから発見された坏。色鮮やかなガラス棒を組み合わせて制作されている。このような形の器の製法として有力なのは、「熱垂下法」というものである。これは、螺旋状のガラス棒同士を熔着して円形のガラス板を作り、その後、伏せた碗の形をした型の上に乗せて、熱と重力により、型に被せて成形する方法である。


2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年09月18日

展示作品のご紹介:モザイク・グラス坏

展示作品のご紹介:モザイク・グラス坏
モザイク・グラス坏
(紀元前1世紀末〜紀元後1世紀初)
出土地:アンニア街道北東墳墓(アルティーノ)

アドリア海のアルティーノやアクイレイアの港には、モザイク・グラスなどの高級ガラス器が運ばれ、さらに高い技術をもつ熟練職人も集まって、1世紀前後から上質なガラスが制作されていた。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年09月02日

展示作品のご紹介:トンボ玉

展示作品のご紹介:トンボ玉
展示作品のご紹介「トンボ玉」
紀元前6〜紀元前5世紀(フェニキア)

「眼」をイメージしてビーズが作られ始めたのは、古代エジプト時代のことである。中世イスラムの世界では、世の中の悪を「邪悪の眼」として信じ恐れる風習があり、身の安全の願いを込めた御守りでもあった。


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2017年08月15日

「ヴェネチアン・グラス二千年の旅」図録

「〜古代ガラスの源流にみるロマン〜ヴェネチアン・グラス二千年の旅」図録
「〜古代ガラスの源流にみるロマン〜ヴェネチアン・グラス二千年の旅」図録

発行   箱根ガラスの森美術館
監修   岩田正崔(箱根ガラスの森美術館 館長)
編集   箱根ガラスの森美術館 学芸部
編集協力 マリオ・ボニチェッリ(箱根ガラスの森美術館 イタリア支局長)
デザイン 山田政彦
制作   大塚巧藝社インターナショナル
頁数   135頁
サイズ  B6版
価格   2,000円(税込)


2000年以上昔に制作され、風化の影響で表面が玉虫色に変質した香油瓶や、色鮮やかなガラス片を組み合わせたモザイク・グラスなどの貴重な古代ガラスと、それらの影響を受けて制作されたヴェネチアン・グラスを86点収録。用語解説や、古代ガラスとヴェネチアン・グラスの対比掲載もあり、特別企画展「ヴェネチアン・グラス二千年の旅」の魅力のつまった1冊となっています。

「〜古代ガラスの源流にみるロマン〜ヴェネチアン・グラス二千年の旅」図録
「〜古代ガラスの源流にみるロマン〜ヴェネチアン・グラス二千年の旅」図録
「〜古代ガラスの源流にみるロマン〜ヴェネチアン・グラス二千年の旅」図録

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2017年07月22日

夏休み美術館ワークシート

夏休み美術館ワークシート


ヴェネチアン・グラス美術館では、特別企画「〜古代ガラスの源流にみるロマン〜ヴェネチアン・グラス二千年の旅展」が開催中です。7/15〜8/31まで小学生と中学生を対象に展示作品を鑑賞しながら、クイズに答えるワークシート(無料)をご用意しています。ヴェネチアン・グラスの源流となった古代ガラスの歴史について楽しく学べ、夏休みの自由研究にもおすすめです。

会期:8月31日まで
受付時間:10:00から16:30まで
場所:ヴェネチアン・グラス美術館
参加費:無料(ご入館料のみ)

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2017年07月10日

展示作品のご紹介:コア・グラス把手付瓶

展示作品のご紹介:コア・グラス把手付瓶
展示作品のご紹介:コア・グラス把手付瓶
(1世紀|出土地:ヴェローナ県サリッツォーレ墳墓)
独特な形状の注ぎ口、長い把手の付いた「オイノコエ」というギリシャ陶器の単把手水差の器形をした香油瓶だと考えられる。やがて、時代と共に大型化したコア・グラスは、紀元前3世紀頃からワイン専用の器として使用されるようになった。

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2017年06月27日

展示作品のご紹介:コア・グラス柱状瓶

展示作品のご紹介:コア・グラス柱状瓶
コア・グラス柱状瓶
(紀元前4世紀末|出土地:カナルビアンコ墳墓(アドリア))
コア・グラスによる「コホル瓶」。コホルとは、方鉛鉱等の鉱物や油、乳香等の混合物で、目の化粧に用いた顔料である。容器に棒を差し入れてアイラインを引いたが、美顔料としてだけでなく、埃や昆虫、太陽光線を避ける為にも使用された。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年06月08日

展示作品のご紹介:コア・グラス香油瓶

展示作品のご紹介:コア・グラス香油瓶
コア・グラス香油瓶
(紀元前3世紀頃|東地中海沿岸域またはイタリア)

深い藍色の本体に白と黄色のガラス紐を巻き付け、胴体上部を上下に引っ掻いて羽根状文を施したガラス瓶。コア・グラスは本来王族や神官など支配階級しか所持できない貴重品であった。藍色の本体も天然の貴石であるラピス・ラズリを思わせる。ギリシャ陶器の台付長頸瓶の形に倣って制作されたこの種類の器を「ウンゲンタリウム」と呼ぶ。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年06月04日

展示作品のご紹介:コア・グラス香油瓶

展示作品のご紹介:コア・グラス香油瓶
コア・グラス香油瓶
(紀元前2世紀〜紀元後1世紀頃|出土地:エジプト)

深い緑色のガラス素地に黄色いガラス紐を巻き付けて、下から上に向かって引っ掻いて波状文様を施している。古代エジプト発祥のアラバスターを削り出した器の形状に由来する「アラバストロン」と呼ばれる形の香油瓶。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─


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2017年05月25日

展示作品のご紹介:耳付二連瓶

展示作品のご紹介:耳付二連瓶
耳付二連瓶
(3〜4世紀|出土地:パレスチナ地方)

左右に二連の把手を熔着した二連瓶。当時は目の周囲を黒く塗るためのコホルや、香油を入れるために使われていたと考えられる。器本体は、一本のガラス管を折り曲げるか、二本のガラス管を熔着することで制作したものと考えられる。この作品は上方の吊り手が欠損しているが、表面が美しく銀化し虹色に曜変している。

2017年特別企画展 ─ヴェネチアン・グラス二千年の旅展─

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