箱根ガラスの森美術館

2018年10月14日

2018年クリスマス企画展 ─ヴェネチアン・グラスが語る聖書の世界─

41.jpg
箱根ガラスの森美術館 2018年クリスマス企画展
─ヴェネチアン・グラスが語る聖書の世界─
会期:2018年12月1日(土)から12月25日(火)
イエス・キリストの生誕場面を再現した「プレセピオ」や、エナメル彩による磔刑図など、約40点のヴェネチアン・グラスの作品を通して、イエスの生誕を祝うクリスマスから、「最後の晩餐」やイエスの受難といった聖書の世界をご紹介致します。

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 14:21 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

展示作品のご紹介:バラ装飾モザイク・グラス花器

展示作品のご紹介:バラ装飾モザイク・グラス花器
バラ装飾モザイク・グラス花器
(1914年|ヴェネチア|アルティスティ・バロヴィエール工房|デザイン&制作:ジュゼッペ・バロヴィエール)

「花の展示会」の頭文字と開催年を表す「FMF 1914」のイニシャルが入ったモザイク・グラスの花器。1914年にドゥカーレ宮殿で開催された「花の展示会」に出品された作品の一つと考えられ、ジュゼッペ・バロヴィエールは、これらの出品作品でグランプリを受賞した。宙吹き成形された器の表面に熔着されたバラの花と葉の形をしたガラス片は、大変繊細に制作されており、他のモザイク・グラスとは一線を画している。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 09:50 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年10月07日

展示作品のご紹介:クジャクのモザイク・グラス

展示作品のご紹介:クジャクのモザイク・グラス
クジャクのモザイク・グラス
(1913年|ヴェネチア|アルティスティ・バロヴィエール工房|デザイン&制作:ジュゼッペ・バロヴィエール)

約4センチ程の大きさに構成されたこの孔雀のモザイク・グラスは、1913年にカ・ペーザロで行われたジュゼッペとゼッキンが参加した展覧会に出品された作品の一点である。数あるモザイクのガラス片の中でも、この作品は、19世紀から20世紀にかけて制作された作品のなかで、最も美しいとされ、技術を極めた逸品といえる。


箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 09:54 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年10月02日

展示作品のご紹介:羽状文装飾花器

展示作品のご紹介:羽状文装飾花器
羽状文装飾花器

(1913年|ヴェネチア|アルティスティ・バロヴィエール工房デザイン&制作:ジュゼッペ・バロヴィエール)

1913年にカ・ペーザロで開催されたジュゼッペ・バロヴィエールと画家のヴィットリオ・ゼッキンが参加した展覧会に出品された作品の内の一点。宙吹き成形した青色ガラスに、白色ガラスを口辺部、首部、胴部にそれぞれ熔着し、表面を分割している。分割された空間に赤、黄、緑のガラスを熔着し、上から下へ向かって引っ掻くことで、独特の羽文様を表現している。


箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 13:39 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年09月29日

展示作品のご紹介:イリデセンス・グラス花器

展示作品のご紹介:イリデセンス・グラス花器
イリデセンス・グラス花器

(1890年頃|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

黒色イリデセンス・グラスの花器で、表面にはモール装飾による稜線が施されており、左右に把手が熔着されている。1878年からサルヴィアーティの工房では、「メタリフォルミ」と呼ばれる黒色のイリデセンス・グラスを制作していた。それらは長い間地中に埋まっていた古代のガラスが、地下水や土中の成分などの影響により、ガラスの表面が虹色に変化する自然現象である「銀化」を人工的に表現したものである。


箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:22 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年09月21日

展示作品のご紹介:イリデセンス・グラス花器

展示作品のご紹介:イリデセンス・グラス花器
イリデセンス・グラス花器

(1885〜1895年|ヴェネチア|フラテッリ・バロヴィエール工房もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房)

表面にマス目状の凹凸文を施した双耳花器。このように、光を反射して時折、虹色に輝くガラスを「イリデセンス・グラス」と呼ぶ。ガラスの表面に金属酸化物の溶液などを蒸着させ、焼成することで薄い被膜が作り出されるが、アール・ヌーヴォーの影響を受けたティファニーのガラス作品や、ボヘミアン・グラスなどでも同様の色彩表現が使われている。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:44 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年09月07日

展示作品のご紹介:中空脚坏

展示作品のご紹介:中空脚坏
中空脚坏
(16世紀後半〜17世紀頃|ヴェネチア)

透明ガラスによるワイングラスで、坏身にはモール装飾が施されている。脚部は「ホロー・ノップド・ステム」と呼ばれ、息を吹き込んで中空にしている。「思い通りに飲むのが好きなイタリア人は、飲むのには不便なほとんど平らな銀の皿のような坏身のグラスを持っている」というような記録が17世紀中頃にあり、この作品のようなワイングラスは盛んに制作され、ヴェネチアン・グラスの堅実な輸出品として人気を博していた。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 09:45 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年09月04日

展示作品のご紹介:グランズィオーリ・グラス装飾把手付瓶

展示作品のご紹介:グランズィオーリ・グラス装飾把手付瓶

グランズィオーリ・グラス装飾把手付瓶

(1885年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはフラテッリ・バロヴィエール)

透明なガラスの表面にトルコブルーのガラス粒を熔着しており、双耳部分には「モリーゼ」と呼ばれるひだ状の装飾が施されている。サルヴィアーティの工房は、過去のガラス作品の復刻に力を入れており、器の形状や文様を参考にしただけのものから、古代ローマ帝国時代のモザイク・グラスの精密な復元に至るまで、幅広いバリエーションの作品を制作した。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:25 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年08月18日

展示作品のご紹介:中空脚坏

展示作品のご紹介:中空脚坏
中空脚坏
(1880〜1900年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

16世紀から人気を博していた中空脚坏の影響を受け、ジュゼッペ・バロヴィエールが復刻した作品。15世紀から16世紀、天然水晶のような無色透明なガラスを作り出す事は、ヴェネチアのガラス職人にとって大きな目標であった。15世紀、ヴェネチアを代表するガラス職人アンジェロ・バロヴィエールはついに、高水準のクリスタル・ガラスの開発に成功し、ヴェネチアン・グラスの黄金時代を切り開いた。そして、その末裔であるジュゼッペは、先人たちの技術を学び、19世紀にヴェネチアン・グラスの名声を取り戻す役割を担った。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:21 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年08月17日

企画展図録

Dctyvq8UwAAKAxS.jpg
企画展図録
2018年特別企画展「─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族」で展示された作品等を掲載しております。
2,000円(税込)

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 18:32 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年08月15日

展示作品のご紹介:船形水差

展示作品のご紹介:船形水差

船形水差
(1880〜1900年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

帆上に胴を一捻りしたドルフィン、船尾にランプの様な装飾を施した19世紀に作られた船形水差。16世紀に流行した船形水差は、元々金属製の船形カトラリー入れ「ネフ」にはじまり、その後水差の形体をとって「ネフ・ユアー」と呼ばれるようになった。ガラス製船形水差は、1512年にヴェネチア派の画家の娘アルミニア・ヴィヴァリーニが作り始めたといわれ、宴席の装飾品であったと考えられている。ヴェネチアン・グラスとして高い人気を集め、その流行は16世紀以降も続いた。17世紀から19世紀にも類型作品が多数作られている。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:02 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年08月01日

夏休み美術館ワークシート

2018年夏休みワークシート共通表紙.jpg
箱根ガラスの森美術館では、特別企画「─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展」が開催中です。7/14〜8/31まで小学生と中学生を対象に展示作品を鑑賞しながら、クイズに答えるワークシート(無料)をご用意しています。ヴェネチアン・グラスの歴史について楽しく学べ、夏休みの自由研究にもおすすめです。

会期:8月31日まで
受付時間:10:00から16:30まで
場所:ヴェネチアン・グラス美術館
参加費:無料(ご入館料のみ)
2018年夏休みワークシート小学生用.jpg
2018年夏休みワークシート中学生用.jpg
2018年夏休みワークシート幼児用.jpg


posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:47 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

展示作品のご紹介:ドルフィン装飾脚坏

展示作品のご紹介:ドルフィン装飾脚坏
ドルフィン装飾脚坏
(1880〜1900年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

高さが約5センチと非常に小さな作品。脚部の装飾も小さく作ることが求められるが、この作品はドルフィンの装飾を見事に形作り熔着している。アクアマリン色の坏の左右には透明ガラスで輪状装飾が施されている。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 11:50 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年07月15日

夏休み美術館ワークシート

夏休み美術館ワークシート
箱根ガラスの森美術館では、特別企画「─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展」が開催中です。7/14〜8/31まで小学生と中学生を対象に展示作品を鑑賞しながら、クイズに答えるワークシート(無料)をご用意しています。ヴェネチアン・グラスの歴史について楽しく学べ、夏休みの自由研究にもおすすめです。

会期:8月31日まで
受付時間:10:00から16:30まで
場所:ヴェネチアン・グラス美術館
参加費:無料(ご入館料のみ)

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 11:59 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年07月12日

展示作品のご紹介:レース・グラス・ゴブレット

展示作品のご紹介:レース・グラス・ゴブレット
レース・グラス・ゴブレット

(1880〜1900年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

青色の脚部に型吹きによる獅子文が施されたゴブレット。獅子文はヴェネチアの守護聖人である聖マルコの象徴として、ヴェネチアン・グラスの装飾によく見受けられる。ゴブレットの坏身は赤色、乳白色、金箔の入ったガラス棒などを組み合わせた華やかなレース模様となっている。16世紀ルネサンスに流行したレース・グラスは、貴族社会で流行していたレース編みをガラスで表現するため、乳白色ガラスと透明ガラスが用いられて制作されていた。しかし、19世紀になると、それらを参考にしながら、様々な色ガラスを組み合わせたレース・グラスも制作されるようになった。


箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:38 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

音声ガイド貸出中

音声ガイド貸出中
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展
音声ガイド貸出中です。
展示作品の背景や、技法を分かりやすく解説します。より深く展覧会を鑑賞したいお客様にもオススメです。収録点数:19点(約30分)500円

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 10:12 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年07月10日

展示作品のご紹介:装飾脚坏

展示作品のご紹介:装飾脚坏
装飾脚坏
(1880〜1900年|ヴェネチア|サルヴィアーティ・ドット・アントニオ社もしくはアルティスティ・バロヴィエール工房 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

脚部に蛇の装飾が施されたルビーレッド色の坏。坏と台座の縁、脚部がアヴェンチュリン・グラスで制作されている。19世紀は過去のヴェネチアン・グラスの復刻品が流行していたが、色彩や装飾に工夫が施され、金彩やアヴェンチュリン・グラスで彩られた煌びやかな作品が多く作られた。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 09:03 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年07月03日

展示作品のご紹介:ドラゴン・ステム・ゴブレット

展示作品のご紹介:ドラゴン・ステム・ゴブレット
ドラゴン・ステム・ゴブレット
(1866〜1872年|ヴェネチア|サルヴィアーティ&C. 推定 ジュゼッペ・バロヴィエール作)

龍や蛇、タツノオトシゴなどの形に作られた装飾脚をドラゴン・ステムという。17世紀にはヴェネチアン・グラスの高い技術力を駆使して非常に薄い坏身と台、華やかな脚部の作品が制作された。このような装飾坏は、19世紀にも制作され、1867年のパリ万国博覧会でも大きな注目を集めた。情報伝達手段の発達にともない、多くの人と芸術的なアイデアの交換ができるようになったため、ガラス職人たちは以前よりも多様な装飾や様式を生み出していった。


箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 21:01 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年07月02日

展示作品のご紹介:装飾脚コンポート

展示作品のご紹介:装飾脚コンポート
装飾脚コンポート
(1876〜1877年|ヴェネチア|サルヴィアーティ&Co. ジュゼッペ・バロヴィエール作)

皿の周囲には所々に青いガラスが熔着され、アクセントになっている。また、コンポートの上部は装飾された蓋付容器になっている。この作品は、ムラーノ・ガラス美術館に所蔵されているスペイン(カタルーニャ地方)のガラスを基にジュゼッペがデザインし、アレンジを加えて制作した。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展

posted by 箱根ガラスの森美術館 at 09:11 | TrackBack(0) | 美術館・企画展

2018年06月25日

展示作品のご紹介:船形水差

展示作品のご紹介:船形水差
船形水差
(16世紀中頃|ヴェネチア|推定アルミニア・ヴィヴァリーニ作)

透明なガラスで制作された船形の装飾水差。古代から、天然の素材を基に作られていたガラスは、含まれている不純物による発色が原因で、決して無色透明ではなかった。ヴェネチアでは13世紀末頃にこの不純物による発色を抑えるために、消色剤として二酸化マンガンを添加して無色透明なガラスを作り出し、より芸術的な作品へと昇華させていった。この船形水差も、装飾に少量の色ガラスを使用し、透明さがより引き立つように工夫されている。船のモチーフの器は、遠方からの富を運ぶ象徴として人気があり、船形水差が生み出される以前にも、カトラリー入れなどとして貴族たちの宴席を華やかに彩っていた。

箱根ガラスの森美術館2018年特別企画展
─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展


posted by 箱根ガラスの森美術館 at 12:09 | TrackBack(0) | 美術館・企画展