箱根ガラスの森美術館

2015年12月21日

展示作品のご紹介:聖ニコラウス文聖水瓶

展示作品のご紹介:聖ニコラウス文聖水瓶

胴部両側にガラスのリボン装飾が付けられた聖水容器。表側にはサンタクロースのモデルである聖ニコラウスが司祭服姿で描かれています。聖ニコラウスは四世紀のトルコで司教を務めていた人物で、様々な伝説が残されています。なかでも、三人の貧しい娘を身売りから救うため、お金の入った袋を窓から家に投げ入れた話は広く知られており、その慈愛に満ちた姿から、子供たちにクリスマスプレゼントを届けるサンタクロースへと変化しました。 


2015年クリスマス企画展
ヴェネチアン・グラスで読み解くクリスマスの不思議


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2015年12月13日

企画展:ヴィヴァルディ『四季・春』が奏でるヴェネチアン・カーニヴァル

企画展:ヴィヴァルディ『四季・春』が奏でるヴェネチアン・カーニヴァル

企画展:ヴィヴァルディ『四季・春』が奏でるヴェネチアン・カーニヴァル
会期:2015年12月27日(日)〜2016年4月10日(日)

本展覧会ではヴィヴァルディの代表作である「四季・春」の三つの楽章をテーマに所蔵作品41点と、現代のヴェネチアン・カーニヴァルを撮り続けている写真家・坪谷隆氏の写真作品をご紹介いたします。「四季・春」になぞらえ展示された作品と、坪谷氏の写真が魅せるヴェネチア仮面祭をどうぞご覧ください


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2015年12月10日

2015年クリスマス 美術館ギャラリートーク

2015年クリスマス 美術館ギャラリートーク


2015年クリスマス 美術館ギャラリートーク
開催日:2015年12月19日、20日、23日
(各日16:00〜16:20、17:00〜17:20)

サンタクロースのモデルの描かれた聖水瓶や、キリストの生誕場面を表現した「プレセピオ」といった作品を分かりやすくご紹介します。また、普段あまり目にする事のないガラスの材料などにも触れられる楽しいツアーを予定しております。是非皆様で気軽にご参加ください。

※参加をご希望の方は、開催時間の5分前にヴェネチアン・グラス美術館の入口にご集合ください。


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2015年12月09日

展示作品のご紹介:セダープレート

展示作品のご紹介:セダープレート
セダープレート
19世紀|ヴェネチア


過越祭(すぎこしのまつり)で使用する大皿。過越祭とは、モーゼ率いるイスラエル人がエジプトを脱出できた事を祝って毎年行うユダヤの三大祝節の一つである。「過越」とは、イスラエル人救出の為、神がエジプト人の長子と家畜の初子の命を奪っていった際、子羊の血を門や柱に塗ったイスラエル人の家を「過越」していった事に因む。苦菜(西洋わさび)、クルミとリンゴを混ぜたハロセット、子羊の前脚のロースト、固ゆで卵等六種類の食品が大皿に並べられる。「最後の晩餐」は、受難を前にしたキリストが弟子達とエルサレムで祝った過越祭の場面だと言われている。


ヴェネチアン・グラスで読み解くクリスマスの不思議


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2015年12月08日

展示作品のご紹介:磔刑図

展示作品のご紹介:磔刑図
磔刑図
18世紀|ヴェネチア

十字架上でのイエス・キリストの死は、5世紀以降様々な表現方法を用いて描かれてきた。この作品は磔刑図の他、四隅に四人の福音書記者、十字架上には傷口から流れ出たイエスの血を受け止める天使などが肉厚のエナメル彩により描かれている。
また、両足を十字架の横木に乗せ、二本の釘で固定されたイエスの姿や、十字架下のされこうべ等、東方正教会の影響が見て取れる。
新約聖書のマタイ福音書では、ゴルゴダの丘を「されこうべの場所」と記している。このされこうべは最初の人アダムのものだとされ、イエスがアダムの埋葬場所で、その子孫に救済をもたらす事を示している。

ヴェネチアン・グラスで読み解くクリスマスの不思議

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2015年10月18日

展示作品のご紹介:コア・グラス両手付香油瓶

コア・グラス両手付香油瓶

コア・グラス両手付香油瓶
紀元前2〜1世紀|エジプト出土

油に香りを染み込ませて制作された香油を入れるためのガラス器。耐火粘土で制作された芯に熔かしたガラスを巻きつけ、固まった後に内部の粘土を掻き出して一点一点制作された為、当時は王や王妃など限られた権力者しか使用できない貴重品であった。

2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年09月10日

展示作品のご紹介:ガラス熔着装飾瓶

展示作品のご紹介:ガラス熔着装飾瓶

ガラス熔着装飾瓶
6-8世紀|出土地:シリア

5世紀に西ローマ帝国が崩壊すると、東地中海のガラス製造技術の水準は徐々に低下していく。装飾の多様性が失われていくローマン・グラスの中で最も頻繁に使用された装飾が、ガラスの粘着性を利用して紐状のガラスを容器に装飾した紐装飾や貼付装飾である。ローマ帝国の支配下にあったシリアでは、水差しの首やコップに紐を一重に巻いたものや、紐装飾を把手のように施した壺等が多く制作された。632年以降は次第にイスラム的装飾様式が主流となる。


2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年08月29日

展示作品のご紹介:ローマン・グラス

展示作品のご紹介:ローマン・グラス

ローマン・グラス
1世紀|出土地:シリア

ローマ帝国領内で、ローマ時代に作られたガラス器物をローマン・グラスと呼ぶ。紀元前1世紀後半に、シリア海岸周辺で吹きガラス技法が発明されるとガラス製品の生産が容易になり、急速に各地に伝播した。この頃のガラス器の主要な用途の一つが香油瓶である。当時、香油には良い香りを身にまとい、乾燥から肌を守る他に、皮膚病や頭痛の鎮静効果もあると考えられていた。ローマ時代の香油瓶は雫型等の単純な器形から、作品のような人面型といった複雑な形も作られ、その色も黄や青、紫と多彩であった。

2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年08月26日

展示作品のご紹介:コア・グラス両手付香油瓶

展示作品のご紹介:コア・グラス両手付香油瓶

コア・グラス両手付香油瓶
紀元前2世紀|出土地:エジプト



砂や耐火粘土等をコア(芯)にして、熔けたガラスを巻きつけて装飾するコア・テクニックによる香油瓶。コア・テクニックとは、最古のガラス器製作技法の一つである。エジプトでは紀元前15世紀後半にガラス製造が始まり、当時は金と比較される程高価なものであった。同様に希少価値の高いエジプトの香油は、美容に用いるだけではなく神への供物であり、王の副葬品でもあった。ツタンカーメン王墓からも香料が入っていたと思われる容器が発見されている。


2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─



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2015年08月15日

展示作品のご紹介:黒絵式片手付香油瓶

展示作品のご紹介:黒絵式片手付香油瓶

黒絵式片手付香油瓶
紀元前6世紀|出土地:ギリシア

ギリシア土器は、表面に絵付けされる形式によって、時代順に幾何学様式時代(前10〜8世紀)、オリエント様式時代(前8〜7世紀)、黒絵式様式時代(前6世紀)、赤絵式様式時代(前5〜4世紀)などに時代区分されている。この作品は鱗文が黒く絵付けされている。鍔広の口と把手は古代ギリシアの香油瓶の典型的な形式である。


2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年08月14日

展示作品のご紹介:点彩文香水瓶

展示作品のご紹介:点彩文香水瓶

点彩文香水瓶
1891年-1920年頃|イギリス|コールポート窯

イギリスのコールポート窯が制作した香水瓶。金地の上に美しいエメラルドグリーン色のエナメルを盛り上げたジュールが施されている。ジュールとは宝石に似せたエナメルの釉薬を立体的につけたもので、コールポート窯では1860年代よりジュールを取り入れ、霰仕上げとも言われる細かいジュールが施されることが多い。コールポート窯は、1793年にジョン・ローズ(1772-1841)によって開窯、特に絵付技術に優れ、同窯の芸術的な作品は高い評価を得ている。

2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年08月13日

ワークシート

ワークシート

「魅惑の香水瓶展」を開催中の箱根ガラスの森美術館では、夏休みの自由研究にぴったりのクイズ形式のワークシート(幼児、小、中学生向け)をご用意いたしました。展示されている作品をよく見て、楽しみながら香水瓶の歴史について楽しく学ぶことができます。

会期:2015年8月31日まで


ワークシート

ワークシート

ワークシート


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2015年07月15日

展示作品のご紹介:装飾花瓶形香水瓶

展示作品のご紹介:装飾花瓶形香水瓶

装飾花瓶形香水瓶
1860年頃|フランス

高さが26センチもある大型の香水瓶で、香水瓶としての機能とまるで花瓶のような装飾性を兼ね備えた作品である。本体部分は大きく見えるが、香水を入れることのできる場所は、本体の上部に取り付けられている小さなガラス容器のみである。前面と背面に琥珀色のガラス板が使われており、側面は植物のモチーフで透かし、装飾が施されている。蓋や側面、内部の装飾、台部は、銅に金メッキが施された素材が用いられている。


2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年07月13日

展示作品のご紹介:ブローチ形瑪瑙香水瓶

展示作品のご紹介:ブローチ形瑪瑙香水瓶

ブローチ形瑪瑙香水瓶
1820年頃|フランス
ナポレオン1世時代(1799〜1814)には、オーダー・メイドの高級香水瓶が大流行した。貴石や貴金属をふんだんに使った金銀細工師の手によるものが多かったが、その流行は19世紀末まで続いていた。この作品は、金細や宝石象嵌などの技法からみて、パリの宝飾細工の作品と推定されている。


2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年07月09日

展示作品のご紹介:馬車形香水瓶

展示作品のご紹介:馬車形香水瓶

馬車形香水瓶
1860年頃|イタリア ヴェネチア

馬車に乗せられた青いガラスの香水瓶。蓋には染付草花文の描かれた装飾ボタンが嵌め込まれ、“Muriel”の銘が記入されているがその意味は不明。この香水瓶の注文主の名前であろうか。装飾金具の意匠や馬車のデザインに、イタリア的感覚の造形表現がよく表れている。


2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年07月06日

展示作品のご紹介:人物文紺地香水瓶

展示作品のご紹介:人物文紺地香水瓶
人物文紺地香水瓶
1840年|ドイツ

硬質磁器の香水瓶は熱や酸に強いため、18世紀に貴族達が大量に制作させた。19世紀には次第にガラス製香水瓶の需要が高まっていくが、磁器製の香水瓶も引き続き制作された。合成香料の開発で香水が普及した事で、18世紀から19世紀にかけての貴族やブルジョワの女性達にとって香水瓶は必需品となり、香水瓶の形やデザインも多岐に渡るようになる。

2015年特別企画展:魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年07月03日

展示作品のご紹介:人物文香水瓶

展示作品のご紹介:人物文香水瓶

人物文香水瓶
1880年頃|イギリス

1880年頃にイギリスで制作された西洋梨型の香水瓶。17世紀、フランスで作られ始めた西洋梨型の香水瓶は、18世紀になるとイギリスやオランダ、ヴェネチア等でも作られるようになった。香水瓶の様式の一つとなった西洋梨型の香水瓶はガラスや磁器で数多く制作された。

魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年07月02日

展示作品のご紹介:天使像香水瓶

展示作品のご紹介:天使像香水瓶

天使像香水瓶
1780年頃|イギリス

文様が描かれた青い台座に腰掛けた天使の体に沿うように、青い小花とピンク色の薔薇が螺旋状に装飾され、栓の部分にも薔薇の蕾がかたどられた香水瓶。18世紀に入るとイギリスでは産業全体の近代化が進む一方、知性よりも感情を重視した思想が流行し、自然回帰や情熱的な恋愛への憧れを題材とした文学や芸術作品が多く生み出された。香水瓶においても、男女の恋愛をテーマにした牧歌的風景や、愛を象徴するキューピッドなど神話的なモチーフが好まれ人気を博した。

魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年07月01日

展示作品のご紹介:狩猟文香水瓶

展示作品のご紹介:狩猟文香水瓶
狩猟文香水瓶
1830年頃|イギリス

犬を連れて狩りをする紳士を描いたイギリス製の香水瓶。イギリスの富裕層では、16世紀頃から香料を直接肌に付けたり、香り付きの手袋が流行していた。1630年、税金を課せられて石鹸が高額になると、男性達は体臭を隠すために薬屋で入手出来る香料シベットを用いるようになった。麝香猫から採取するシベットは、18世紀には香水の代名詞になり、粋な紳士の必需品とまでいわれた。

魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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2015年06月17日

展示作品のご紹介:少女と孔雀像香水瓶

展示作品のご紹介:少女と孔雀像香水瓶
少女と孔雀像香水瓶
1760年頃|イギリス|チェルシー窯

少女と孔雀像香水瓶は、大変に人気のあった作品らしく、多くのバリエーションが作られている。婦人の右手には、手鏡を持たされていたと考えられる。薔薇の木の傍らに座って鏡に見入る女性の後ろに華麗な孔雀が止まっている。栓には薔薇の花が使われているが、19世紀のバリエーションでは栓が球状になっていたり、香水瓶の部分が柱状になるなど、ディティールが異なっている。また同じチェルシー窯の作品でも、異なった色調に仕上げられているものもある。

魅惑の香水瓶 ─貴族が愛した香りの芸術─


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