箱根ガラスの森美術館

2020年09月09日

収蔵作品のご紹介:点彩花文蓋付ゴブレット

点彩花文蓋付ゴブレット
 (1500年頃|ヴェネチア)

ヴェネチアン・グラスの黄金時代に制作された作品のなかで、名品と讃えられた作品。イスラムの華といわれる点彩文様とビザンチン様式の器形の醸し出す独特の雰囲気は、東西文化交流の要所として繁栄したヴェネチアをもっとも象徴的に表現しています。

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2020年09月04日

収蔵作品のご紹介:バラ装飾脚ワイングラス


バラ装飾脚ワイングラス
(19世紀|ヴェネチア)

坏身は、縦モールがつけられ、ねじりながら成形することにより、斜めのラインが作られている。ラインに併せ小ガラス片による草色とピンク色の着色がされている。坏身下部は、突起状と紐状の装飾が、坏身をぐるりと一周囲んでいる。脚部は透明ガラスに金箔熔着で二層に分かれていて、上部は二本の茎がねじれ、坏身の下で左右の先端にバラの花をつけている。下部はホローノップにドラゴン・ステムのような装飾がつけられている。

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2020年08月31日

収蔵作品のご紹介:レース服の少女


レース服の少女 
(19世紀|ヴェネチア)

レースの服を身にまとった女性像。帽子やドレスは白いレース・グラスで作られ、清楚で上品な作品に仕上げられている。ふんわりと広がるドレスの袖やスカートは、女性の愛らしさが感じられる。

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2020年08月29日

収蔵作品のご紹介:アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗


アヴェンチュリン・マーブル・グラス碗
(1668年|ヴェネチア)

銀イオンを入れた多彩マーブル・グラスの中に、アヴェンチュリン・グラスを斑文様に熔着装飾している。マーブル・グラスは15世紀後半にヴェネチアで作り出されていたが、アヴェンチュリン・グラスの発明は17世紀に入ってからのことであった。イタリアのガラス工芸史家ルイジ・ゼッキンの説によると、その発明はジョヴァンニ・ダルディウム(Giovanni Dardium、1586−1654)が発明したものだという。ヴェネチアのカルセドーニオ・グラスとして、イタリア人を始めヨーロッパ人たちが、ヴェネチアン・グラスの中で最も貴重視するガラス器の一つであった。

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2020年08月28日

収蔵作品のご紹介:ドルフィン形脚キャンドルスタンド一対

収蔵作品のご紹介:ドルフィン形脚キャンドルスタンド一対
ドルフィン形脚キャンドルスタンド一対
(19世紀|ヴェネチア)

赤色のガラスで作られた一対のキャンドルスタンド。台、燭台、受け皿の部分にセレニウムを発色剤に使った赤色のガラスが使われており、ドルフィンは透明ガラスに金箔熔着したもので作られている。ドルフィンの中ほどは、赤色ガラスで装飾してあり、目は中心が黒で周りが黄色いガラスチップがつけられている。

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2020年08月27日

収蔵作品のご紹介:レース・グラス玉脚コンポート


レース・グラス玉脚コンポート
(16世紀末〜17世紀初|ヴェネチア)

直線レース棒と縄目レース棒を交互に組み合わせたレース・グラスのコンポートで、開口部に広い鍔が作られている点に特色がある。鍔広の開口部は、中に少量の珍味を入れる形式であるから、シュリンプ・カクテルや海鮮珍味を入れる器として作られたものであろうと考えられる。


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2020年08月26日

収蔵作品のご紹介:人物行列文壷


人物行列文壷
(1500年頃|ヴェネチア )

球形の胴部に、円錐形の首部、胴と一体化した高台部からなるコバルト・ブルーの小壷。上下部に点彩と金彩で縁どりを施し、胴部には白馬にまたがる天使や、イタリア・ルネサンス時代のコスチュームを纏った人々の行列が描かれている。
15世紀末頃より、エナメル彩技法の作品には人物表現が導入されるようになったが、この様な小壷に描いたものは珍しい。


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2020年08月04日

収蔵作品のご紹介:ドルフィン形脚オパールセント・グラス・コンポート

収蔵作品のご紹介:ドルフィン形脚オパールセント・グラス・コンポート
ドルフィン形脚オパールセント・グラス・コンポート
(20世紀|ヴェネチア)

ムラノ島で500年以上の伝統を誇る名門ガラスー族の末裔であるエルコレ・バロヴィエールとアルテミオ・トーゾ、デチオ・トーゾ兄弟の共同経営よって設立された「バロヴィエール&トーゾ社」(1936年設立)の装飾コンポート。 19世紀にサルヴィアーテイ工房の人気商品として発表された海棲動物シリーズのモチーフを継承したドルフィンの装飾脚を持つ美しいオパールセント・グラスである。

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2020年07月31日

収蔵作品のご紹介:龍装飾ドルフィン形水差

収蔵作品のご紹介:龍装飾ドルフィン形水差

龍装飾ドルフィン形水差
(19世紀|ヴェネチア)

龍の落し子の装飾がついたドルフィン形の水差。龍の落し子は無色透明ガラスで作られ、ピンク色の舌、中心が黒く周りが黄色の目がつけられている。ドルフィンは、緑色のガラスで作られ、ヒレ、口、頭部は無色透明に、金箔熔着のガラスで作られている。龍の落し子、ドルフィンとも縦モールがつけられ、金箔熔着されている。

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2020年07月27日

収蔵作品のご紹介:鎖付ドルフィン形花器

収蔵作品のご紹介:鎖付ドルフィン形花器
鎖付ドルフィン形花器
(1895年頃|ヴェネチア)

ドルフィンの形をした花器で、中心は3頭のドルフィンが口を上に向けた状態で連なっており、それぞれの頭部には、ガラスの環が熔着してある。その環と周りに配された3頭のドルフィンは、 それぞれガラス製の鎖を引っ掛けることでつながれている。透明なガラスでドルフィンを作った後、細かく砕いた色ガラスを熔着することによって、青やピンクの色がつけられている。

収蔵作品のご紹介:鎖付ドルフィン形花器

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2020年07月24日

収蔵作品のご紹介:ドルフィン形脚ゴブレット

収蔵作品のご紹介:ドルフィン形脚ゴブレット
ドルフィン形脚ゴブレット
(19世紀|ヴェネチア)

脚部にドルフィンの装飾をつけたゴプレット。坏身は、上方がピンク、下は緑色をしており、全体に金箔熔着が施されている。ドルフィンは無色透明ガラスの上に金箔熔着で、目は透明緑色のガラスに黄色が巻かれている。台も坏身と同様の色調で作られ、縁は底側に折り返してある。ドルフィンの頭の上に透明の軸があり、それで坏身とつながっている。ドルフィンの尾は坏身に巻きつけてあり、坏身には緩やかな格子状の模様が付けられている。

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2020年07月18日

収蔵作品のご紹介:双耳縦モール花器

収蔵作品のご紹介:双耳縦モール花器
双耳縦モール花器
(18世紀|ヴェネチア)

ヴェネチアン・クリスタルの花器で、縦モールというヴェネチアン・グラス特有のモール型による装飾法が使われている。ガラスの厚さの肥痩による光の曲折を利用した装飾法で、透明なガラスの性質を巧みに生かした技法である。ヴェネチアン・グラスには、均質なガラスの無機質な冷たさをやわらげるために、いろいろな装飾法が採られていたが、これは最も代表的な技法であった。双耳柄も撚った縄目状のガラスが使われていて、本体のモール文様に対応するように配慮されている。
また首部の下部には波状のガラス紐飾りが付けられ、垂直の線を横線で切って、絶妙のバランスを作りだす役割を果たしている。18世紀ヴェネチアン・クリスタル・グラスの一典型例である。

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2020年07月17日

収蔵作品のご紹介:玉脚ゴブレット

収蔵作品のご紹介:玉脚ゴブレット
玉脚ゴブレット
(17世紀|ヴェネチア)

聖餐坏の器形から誕生したこの玉脚ゴブレットは、既に16世紀から登場しており、その形式は、ほとんど変っていない。中空の玉を脚台と坏身との間に付け、台はラッパ状に開いて、台の外縁部を内側に折り返して、薄い台の接地部を補強する作りとなっている。この種のゴブレットは、水・ジュース・ワイン・カクテル等、様々な飲料に使えるように作られており、グラス類の中では最も使用頻度の高い器種であった。

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2020年07月16日

収蔵作品のご紹介:装飾双耳モール鉢

収蔵作品のご紹介:装飾双耳モール鉢

装飾双耳モール鉢
(18世紀|ヴェネチア)

ヴェネチアン・グラス特有のクリスタル・グラス(ややスモークがかかった透明色)製の鉢で、両側に装飾的なドラゴン・ハンドルを付け、胴部には縦縞のモール(ガラスの厚みの肥痩による光の曲折縞)模様を型で吹き出している。いわゆるヴェネチアン・クリスタルとして人気を博した無色透明ガラス・シリーズの典型作品である。モールと装飾的な耳柄に大きな特色がある。

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2020年07月15日

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒瓶)

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒瓶)
ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒瓶)
(16世紀末−17世紀初|ヴェネチア)

ダイヤモンド・ポイント彫りで、2個の紋章を彫り込んだアンポリーナ。紋章の1個は枢機卿の帽子の下に、もう1個は王冠の下に表現されていて、その上下には唐草模様が彫刻されている。装飾的な把手、葡萄酒を注ぐ特有の長い注口、ブルーの縁取りと首巻きを付けた開口部と胴部が砂時計のような器形をしている点に、この時代の特徴がある。ドイツの有名なクルッグ・コレクションの旧蔵品の1点であった。

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2020年07月13日

収蔵作品のご紹介:レース・グラス手付容器

収蔵作品のご紹介:レース・グラス手付容器
レース・グラス手付容器
(16〜17世紀|ヴェネチア)

1本の乳白色レース棒を成形するときに、右回しに巻き付けてこのようならせん模様を作ることができる。形が変形するために、器形を整えながら、整然としたらせん模様を作ることは難しい技術を要する。手付容器は、16〜17世紀に流行した器形で、把手も同時に作って両方の耳の中にいれて成形する。同形式の手付容器は、 ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館や大英博物館などの他、各地の工芸美術館に収蔵されている。

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2020年07月11日

収蔵作品のご紹介:人物形卓上ベル

収蔵作品のご紹介:人物形卓上ベル
人物形卓上ベル
(19世紀|ヴェネチア)

獅子文を刻印した16世紀の卓上ベルに倣って19世紀に制作された人面の熔着装飾のクリスタル卓上ベル。吊り手が4本、球状の紐が付く形式が一般的であるが、これには球状紐が欠落している。器形は優雅な婦人のドレス姿をイメージして作られている。

収蔵作品のご紹介:人物形卓上ベル

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2020年07月10日

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート

収蔵作品のご紹介:ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
ダイヤモンド・ポイント彫りヴァンジェリスティ家紋章文コンポート
(16世紀末-17世紀初|ヴェネチア)

この作品は、ダイヤモンド・ポイント彫りの代表的な一例で、草花文様とヴェローナのヴァンジェリスティ家の家紋が彫刻されている。

大きなコンポートの皿部は、ほぼ水平に作られ、縁がわずかに反りあがっている。その中央には青色のガラスの鎖と、それに沿うように内側と外側に透明なガラスが、円環状に熔着装飾されている。この種のコンポートは、ダイヤモンド・ポイント彫りのほか、エナメル彩を施した作品も数多く残されている。


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2020年07月09日

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス
装飾脚矢絣文ワイングラス
(17世紀前半|ヴェネチア又はファソン・ド・ヴェニス)

無色透明の坏身に乳白色のガラス紐を縦縞状に熔着して、右回転への一方向だけでならしながら回転してゆくと、このような矢絣状(又は波状)のパターンができてくる。ドラゴンステムと呼ばれる装飾脚は、17世紀にヨーロッパで大流行となり、ヴェネチアン・グラスのイメージを作り上げた特色のあるステム (脚台)である。そのためにオランダやベルギー、ドイツ、フランス等に移住したイタリアのガラス工人たちは、各地でこうした龍脚坏を制作した。それらは総称して「ファソン・ド・ヴェニス」と呼ばれているが、本場のヴェネチアで作られたものと極めて強い類似性があり、ガラス素材の分析比較を行わないとその区別が付けられないほどである。この作品もファソン・ド・ヴェニスである可能性もある。

収蔵作品のご紹介:装飾脚矢絣文ワイングラス

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2020年07月08日

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック手付容器

収蔵作品のご紹介:アイス・クラック手付容器
アイス・クラック手付容器
(16世紀末|ヴェネチア)

16世紀中頃にヴェネチアで開発されたアイス・クラック技法で作られた手付容器で、開口部を8角形に作り、胴部にトルコ・ブルーの珠玉を4箇所熔着している。銀器等で作られていたルネサンス時代の手付容器の器形を採用したもの。この作品には胴のくびれた部分と張りのある部分にヴェネチアン・グラス特有のリボン装の紐飾りが付けられている。この作品の類型品はムラノ島ガラス美術館をはじめ、ヨーロッパの工芸美術館のガラス部門に所蔵されている。

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